村だけに限らず、カトマンズやポカラでも、まだまだ家の中にネズミが入ってくることが珍しくないネパールライフ。
でも、ネズミと言ってもいろいろな種類がいるのです。

中でも特に多いのがムサと呼ばれる小さいグレーのネズミと、チュチュンドラと呼ばれる口先が尖ったちょっと変わった顔をしたネズミです。
大きなドブネズミみたなものもいますが、ドア下のわずか1センチちょいの隙間や屋根裏の隙間から家の中にまでちょろちょろと入ってくるのは、小さいサイズのムサとチュチュンドラです。
そして、米やトウモロコシなどの穀物を荒らしていったり、糞でそこらじゅうを汚していってくれたりします。

あまりネパール人には好かれないネコですが、ムサ退治には大活躍してくれます。
でも、そのネコすらもつかまえようとしないのがチュチュンドラ。
なんでも独特の臭さがあって、ネコがそれを嫌うのだとか。

一説には、象の頭を持つ神様であるガネッシュのバハン(乗り物)であるからとも言われます。
象がネズミサイズの乗り物に乗るのも不思議な感じですが、でも、古くからそう言い伝えられているので、ヒンズー教徒の人は、ムサは殺しても、チュチュンドラは殺しません。
もしかしたら、ネコも、チュチュンドラが神様の乗り物であることをわかっているのもしれません。
キッキッと鳴く声が聞こえたらそれがチュチュンドラです。
見た目はかわいいのですが、チュチュンドラは、米やトウモロコシの穀物だけでなく、果物やお肉も食べますので、食料はしっかりと蓋をしたり、棚の中に隠しておかねばなりません。


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