若いダンサーたちの登竜門であるローザンヌ国際バレエコンクールが1月30日〜2月4日に開催されました。
第45回目を迎える今年は72名の参加者が集まり、日本人は13名と最多、次にオーストラリアから10名、そして同じアジアから韓国勢が9名と続き、他は南米からの参加者なども見られました。

このコンクールの特徴は若くて才能のあるダンサーたちに多くのチャンスが与えられること。
ヨーロッパ名門のダンススクールやカンパニーで学べ、そのための奨学金が用意されます。
スポンサーの数に限りはあるものの上位入賞者たち(7〜8名程まで)には将来への道が大きく開けるチャンスがあるのです。

決勝には4名の日本人が残り、その内2名が3位と4位の入賞を果たすという快挙を遂げ、閉幕しました。
それぞれの発表時間は僅かなもの。
緊張感のある空気の中でも、いつも通りに踊れることも才能の一つです。
これまで費やしてきた膨大な練習と努力を最大に出し切るために大切なのは自己管理とのこと。
精神も肉体も“セルフケア”を入念に行い、本番に備えているようでした。
若いダンサー達のまっすぐでひたむきな姿勢としなやかなパフォーマンスを間近に観れて、すっかり心を奪われるひとときでした。
芸術は順位をつけ難いものですが、これからもなるべくたくさんのダンサー達にチャンスがあることを願っています。


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