毎年、3月あたりに、新しいカレンダーが発売されますが、カレンダーには、ヒンズー教徒が結婚式を挙げてもよい日が記入されています。
これ、ヒンズー教の占星術師が星回りを見て、毎年、挙式可能な日を決めているのです。

日本でも大安がいいとか言いますが、そうはいっても、大安以外の日で結婚式を挙げる人もいます。
でも、ヒンズー教徒の場合は、まず、この決められた日以外の日程で挙式はあり得ません。

挙式可能な日が何日あるかですが、毎年微妙に違います。
現行のカレンダーでは、36日しかありません。
1年の間、占星術師によって定められたこの36日しか結婚式を挙げられないのです。
やたらと、同じ日に、あちらからもこちらからも結婚式の招待状が届くのはそういうわけがあったのです。

さらに、この36日ある挙式可能な日なら、いつでも結婚式ができるのかというと、これまた、違うのです。
結婚するふたりの誕生日から運勢のいい日時が占星術師によって決められます。
人によっては、『○月○日の夜中の12時に式挙げるのがいい』と占星術師に言われることもあるようです。
そうなると、本当にその日の夜中の12時に儀式が行われることになります。
招かれる方も夜中の12時は、大変なんですが、大変でも、やっちゃうところがネパールです。
そのくらいネパールの日々の暮らしには、占星術が入り込んでいて、占星術抜きには、冠婚葬祭は成り立たないといっても過言ではありません。


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