最近中国で増えてきたのが、「回転寿司」ならぬ「回転鍋」の店です。
中国語では「旋转 火锅(シュエンジュワン フオグオ)」と言います。

文字だけ見るとちょっと驚きますが、鍋が回転するわけではなく、鍋の具材が回転します。
客一人ひとりの前に小さな鍋が置かれます。
目の前のレール上に、具材を載せた皿が回ってきます。その中から好きなものを取り、自分の鍋に入れて煮込みます。
店や人によって違いますが、一人当たり約20~30元(330~490円)位で食べられるそうです。

回転鍋が流行している理由は何でしょうか?
一つ目には、衛生的ということが挙げられるようです。
従来のように、大鍋にみんなが各々の箸を入れて食べるより、自分専用の鍋に自分の箸だけを入れるほうが清潔だというわけです。

二つ目には、自分の好みに合わせて食べられる、という理由もあるようです。
従来の鍋だと、自分は辛いものが苦手なのに、みんなの好みに合わせて辛い味の鍋を食べることになるかもしれません。
周りの人に気を遣って食べたいものを思う存分食べられないこともあるでしょう。
回転鍋なら、自分の好きなものを好きなだけ食べることができる、というわけです。

悪くはないとは認めつつも、鍋料理の醍醐味はみんなでわいわい鍋をつつき合うことなのに、と思ってしまう私は古いタイプなのかもしれません。
もちろん従来の鍋料理店のほうが今のところはずっと多いわけですが、今後この回転鍋の店がどのくらい流行するか、ちょっと気になるところです。


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