高級家具などに使われる黒く、緻密で重厚感のある木材・黒檀(コクタン/ebony)。
その名を持ったパイナップルがあります。

スワヒリ語の呼び名はMpingo nanasi(ムピンゴ・ナナシ)文字通り、黒檀パイナップルという意味です。
写真の通り、全体的に黒みがかっています。

普通の黄金色のパイナップルは蜂蜜のように濃厚な甘みと香りでとても美味しいですが、それを更に上回る甘さが特長。
「黒檀パイナップル」はサイズも普通のものより一回り大きく、その分、値も張ります。

パイナップルの旬はマンゴーとほぼ同じ。
ちょうど日本が冬の頃に出回ります。

ちなみに、タンザニアではパイナップルの加工品も作られています。
食べ頃のパイナップルで作ったドライフルーツは当地自慢の逸品。
砂糖は使われておらず、素材そのままを凝縮した甘さと適度な干し加減によるしっとり感が、巷のドライパイナップルとは一線を画しています。

市内には、パイナップルの葉の繊維を漉いた、和紙のような手触りの紙やカードを作っている工房もありますよ。


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