バルセロナでは少し郊外に行くと街路樹にオレンジの木が使われている事があります。
春になると白い花をたくさん付け、甘い香りが辺り一面に広がり、うっとりとした気分に慣れます。

このオレンジの木、しっかりとした実をたわわに付けるんです。
路上生活者も少なくないバルセロナですが、このたわわに実った実がなくなることはなく、実が落ちても掃除されるまでそのまま放置されています。
回りのスペイン人に聞いても、だれも食べないし、採らないとのことでした。

あまりに美味しそうなので、一つとって皮をむいてみると、中にはジューシーな実が詰まっています。
味は、かなり酸っぱくて苦いです。
これはnaranjo amargo(苦いオレンジ、ビターオレンジ)といって、日本のオレンジの仲間では、「ダイダイ」に近い品種で、マーマレードなど、加工すれば食べられない事はない様です。
見た目は、美味しそうなオレンジですが、お店のオレンジは安くてとても美味しいので、街路樹のオレンジを採って食べるのはお勧めできません。


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