ヒンズー教三大神に数えられるシヴァ神は、破壊と創造の神さまです。
ネパールにおいては、数いるヒンズー教の神々の中でも、圧倒的人気を誇っています。

このシヴァ神が降臨する夜とされるのが、シヴァラトリで、毎年ネパールの暦のファルグン月の、満月から新月に欠けていく14日目の夜(西暦では2月から3月にかけて)に行われます。
この夜は、多くのシヴァの信望者が各地のシヴァを祀る寺に集まります。

ネパール中にシヴァを祀るお寺は数多くありますが、もっとも有名なのはカトマンズにあるパシュパティナートです。
パシュパティナートはインド大陸にある4大シヴァ寺院の一つ。
シヴァを祀る最大のお祭りシヴァラトリの日には、パシュパティナートは、カトマンズやネパール各地はもちろん、インドから来た多くの巡礼者や行者(サドゥー)であふれかえります。

裸の行者(サドゥー)が焚き火を囲んで、ガンジャ(大麻)を吸う姿が見られるのもこの日です。
法律では、ガンジャ(大麻)は違法で規制されているネパールですが、この日のパシュパティ内のサドゥーたちは、暗黙の了解で許されています。
シヴァが降臨するのは、夜なので、夕方くらいから出かけるのがよいでしょう。
この時期にネパールに滞在しているなら、ぜひ、地元の人に連れていってもらうと楽しいですよ。


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