中国では、中国医学がとても盛んで、たくさんの人に親しまれています。
日本では、針や灸や按摩は比較的よく聞きますが、中国ではその他にも色々な療法があり、「拔罐(バーグァン)」はその1つです。
中国で街を歩いていると、「拔罐」を行っている店を見かけることも多いです。
家で家族にしてもらったり、自分でする人も少なくありません。

「拔罐」は、日本では、「吸い玉療法」または「カッピング」などと呼ばれています。
ビンのような入れ物に火をつけたりして中の気圧を下げます。
それを皮膚に吸い付かせてうっ血したような状態にし、血流を改善する療法です。
丸くて赤い跡が数日~1週間ほど残るので、外で歩いている人にこの跡が残っているのを見た時は、とても驚きました。




火を使うのは怖くて抵抗があったのですが、ポンプで吸うタイプのものがあると聞き、最近買ってみました。
薬局で売っているのですが、私が買ったのは1セット45元(720円)で、売っていたものの中では中ぐらいの値段のセットです。
症状に応じて吸い付かせる位置が決まっていて、それを説明した本も売っています。
私の場合、詳しい友人に教えてもらいました。

実際やってみたところ、特に難しくはありませんでした。
これ以上は無理だなと思うくらいで吸うのをやめるように言われていて、無理はしていないので痛みもそれほど気になりませんでした。
15分ほどくっつけたままにしてから外したところ、真っ赤な跡がついていました。
私の場合は背中だったので、跡が見える心配はありません。

跡の部分は毛根が開いた状態になるので、冷えないように揉んで、5時間はその部分に水が触れることの無いように、とのことでした。

まだ使い始めなので効果のほどはよく分かりませんが、値段が安いのに何年も使えますし、中国ならではの体験という感じで、おもしろい買い物をしたかなと思います。


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