日本でも祝われる端午の節句は、もともとは中国から伝わったものですが、風習や意義が多少異なります。
中国では、「端午节(トゥアンウージエ)」と呼ばれています。

旧暦の5月5日に祝うので、西暦では毎年違う日になり、大体5月下旬から6月下旬くらいです。
日本ではこどもの日と端午の節句が同じ日になっていますが、中国のこどもの日「儿童节(アートンジエ)」は西暦の6月1日です。
初めは混乱して、なんで似たような祝日が2回続けてあるの?と思ってしまいました。
日本で端午の節句というと主に男の子のための日という印象が強いですが、中国では特にそういうイメージは無いようです。

端午节の由来には色々な伝説があるものの、よく言われるのは、今から2300年ほど前、戦国時代の政治家かつ詩人屈原に関する話です。
失脚した後、絶望の中河に身を投げて無くなった時に、そのことを知った人々が、魚に食べられてしまわないように、ちまき「粽子(ゾンズ)」を河に投げ込んだのが始まりとのことです。




日本では、端午の節句にちまきを食べるのは関西に多い風習のようです。
日本でも、一口にちまきと言っても、甘い物からしょっぱい物まで様々あるように、中国のちまきも土地によって色々です。
簡単に言うと、北部は甘い物が多く、南部はしょっぱい物も甘い物も両方あるものの、しょっぱい物が多いです。
以前、台湾出身の方から肉が入っているしょうゆ味のものを頂いて、とてもおいしかったのを覚えています。

今私は中国北部に住んでいるので、友達に頂いて食べるのは専ら甘いタイプです。
白いもち米の中に甘いナツメを入れたものがほとんどですが、ナツメではなく小豆のものもたまにあります。
最初は慣れませんでしたが、最近はおいしいと思うようになりました。
端午节の時期にこだわらず、朝ごはんとして買って食べることもあります。
端午节の時期になると、ちまきをたくさん作って親戚や友人に贈る習慣があります。
日本では行事の時の特別なお菓子や料理は買う場合が多いですが、中国では作って食べる人がまだまだ多いようです。


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