オーストラリアには喘息患者やアレルギー患者が日本より多いのではないでしょうか。それとも世界各国で患者の数が増えてきているのでしょうか。
とにかく、ここオーストラリアではアレルギーが多いせいか、アレルギーと聞いて嫌な顔をする人はいません。アレルギーの子を持つ親としては心強い国です。
保育園や学校では必ず申告をする欄が設けられています。子供が通う学校ではNuts Free を掲げています。学校内ナッツ禁止です。オーストラリアでは誕生日を盛大に祝うことが普通で、学校にまでケーキを持ってきたりします。子供の学校ではアレルギー対策として、誕生日の焼き菓子の持ち込みを禁止しています。アイスキャンディーにしましょう(そこまでしてお祝いしたいのです)となっています。学年によっては、お弁当の中身まで制限されます。息子の学年では、魚、玉子を控えてくださいとお知らせが来ました。ツナサンドも玉子サンドもダメではしんどいですが、何より命にかかわることですから、クレームが出ることはまずありません。

エピペンいわゆるアナフィラキシーショックが起こった時に打つ自己注射を持っている場合は、学校に必ず1本常時し、自宅用にもう1本処方されるのが普通です。職員はそれなりの訓練を受けているはずです。そして、学校外での活動があるときは先生が必ずエピペンを持って出かける規則になっているのです。

エピペンを最初に処方するのはアレルギーの専門医でなければできません。アレルギーの専門医できちんとアレルギーの種類を特定し、処方される仕組みになっています。一度、専門医に処方されると、あとは普通の医者でも処方してもらえます。保険適応なので、1本A$195(約15000円)する薬が2本で$37(約3000円)ですみます。ありがたいことです。有効期限があるので、1年に1回は買い替える必要があり、我が家はエピペンのバックアップで溢れかえっております。1日も早くアレルギーについての解明が進み、治療によって治る日が来ることを祈るばかりです。


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