5月はお祭りシーズンで建物がリボンで装飾されていました
5月はお祭りシーズンで建物がリボンで装飾されていました

城塞都市イムディーナを出てすぐの町がラバトです。イムディーナはイスラム教の支配下であったころの街並みが現存しているため、シンプルな色合いの建物でしたが、ラバトは首都に見られるような特徴的な出窓があり、ヨーロッパの街並みに近い華やかさがあります。イギリス支配下だった名残の赤いテレフォンボックスは、現在もロンドンで見られるものと同じ造りです。



テレフォンボックス
テレフォンボックス



静かな通りを散策するだけでも楽しいのですが、その他の見所としては、この地にキリスト教を伝えたとされる聖パウロを祀る聖パウロ教会やキリスト教徒の墓地であるカタコンベがあります。カタコンベはイタリアやポルトガルなど各地で周りましたが、聖パウロ教会のカタコンベは東京ドーム4個分以上におよぶ巨大な地下墓地で、2〜4世紀の間に1000人以上が埋葬されたそうです。地下の岩盤がくりぬかれ、大小さまざまな大きさに遺体が埋められている姿を今に残しています。

(洞窟内は暗いため撮影できませんでしたが、ホームページにはライトアップした綺麗な写真があります)






ラバトにはもう一つ聖アガタ教会にカタコンベがあり、こちらは英語ガイドつきのツアーでないと見学できません。聖アガタ教会の2階部分は小さな博物館になっており、発掘された古い貨幣が無造作に陳列されていました。マルタは現在ユーロ硬貨・紙幣を使用していますが、昔のマルタ紙幣はヨットや船が描かれた美しい紙幣だったことが分かります。



カタコンベの入り口 中は撮影不可
カタコンベの入り口 中は撮影不可



聖アガタ教会のカタコンベは聖パウロ教会のものと比べるとかなり小さいですが、中の雰囲気は似ています。入り口を近くの小広間にある世界最古と考えられているフレスコ画は歴史的に非常に価値があり珍しいので、カタコンベを一つ回るのであれば、こちらがおすすめです。



博物館にある古いお札
博物館にある古いお札



ラバトの大通りに戻れば首都バレッタへのバスが出ています。街を回る前に帰りのバスの時間を確認しておくとロスタイムがありません。



バス停
バス停




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