四川省・成都の町を歩くと、ところどころに伝統芸能や伝統文化を残している場所があります。観光客の為と言うよりは、地元の人の必要をまかなったり、贈り物をする際にその場所に足を向けて、気に入ったものを調達するわけですが、この場所は観光地より安い値段で、上等の品物を手に入れることが出来ます。

今回の目的は刺繍工芸品。

日本でも刺繍はありますが、中国の刺繍の特徴は裏側にも刺繍が施されているということ。つまり、表から見ても、裏から見ても、同じ柄を楽しむことが出来るのです。そのためか、刺繍工芸品は玄関に飾られたり、客亭(クー・ティン)と呼ばれるお客間の仕切りとして置かれています。

柄は鯉、牡丹など、縁起と願をかけているものが多く、自分の欲しい運気などの刺繍を好んで取り入れる家庭が多くなっています。単独模様というよりは、複数を混ぜ合わせることで運気を挙げているのだとか…。

お値段も結構するものが多く、写真のもので大体日本円で40万程。でも、繊細に造られている刺繍工芸品は、遠くから見ても、近くから見ても、文句のつけようのないほど素晴らしいものです。

小さいものも格安で手に入れることが出来るので、旅行に来られた時には、自分好みのものを選んでみられるのはいかがでしょうか。

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