イタリア南部にある青の洞窟で有名なナポリに訪れるのは今回で3回目になりますが、初めて訪れた10年前と比較して治安は非常によくなりました。10年前は日本人が一人歩きすると危険なのでツアーバスから降りないようにと注意を受けて、バスで海岸沿いを周回しただけでした。

2016年時点では、テロがヨーロッパ各地で多発していたことや観光メッカとして治安向上のために、パトカーパトロールや警官巡回を定期的に行なっており、細い路地も含めて活気があり怖い印象は全く受けませんでした。街中のいたるところに散らばっていたごみも市民が協力して清掃したり、落書きを消したりという努力も垣間見ることができて嬉しく思いました。






クルーズ船を降りて10分ほど歩くと青の洞窟で有名なカプリ島へ向かう高速船のチケット販売所が見つかります。乗客のほとんどはここを目指すので迷うことはありませんでした。

カプリ島に着くと、青の洞窟ツアーのチケット販売所が2社ありました。クルーズの場合、数百人が一気にカプリ島に到着して販売所に詰めかけるので、チケットを買いそびれないようにすぐに購入しましょう。






青の洞窟までは20人ほど乗れる小型船で向かいます。青の洞窟の入り口は非常に狭く、カヌーサイズの小さな船に2〜4名乗り込んで入ります。ここが青の洞窟の最大の難関です。

今回訪れたのは6月で、真夏ではなかったのですが、日よけのないボートの上で炎天下の中順番を待つこと小一時間、船酔いや気分不良を訴える人が続出でした。真夏に行く人は絶対に水(あと酔い止めや嘔気嘔吐した場合のエチケット袋とティッシュ、日傘など)を忘れずに持っていきましょう。船には何も積まれていませんし、船員も非協力的ですので、自分の身は自分で守る必要があります。

順番になると小舟がやってきて数人ごとに載せていきます。日本人はチップを多く払うため、優先される傾向にあります。

我々をピックアップしてくれた船員は途中でタバコを吸うわチップは一人5ユーロ(約660円)(4人で乗船したので20ユーロ(約2640円))要求するわ、と商魂たくましい船員でした。言う値を払う必要はありませんので、5ユーロ払いましたが最後に「チッ」と舌打ちされました。






こんなに苦労して行った青の洞窟ですが、滞在時間は5分程度で25メートルプールサイズの洞窟をくるっと一周して終わりなのであっけないものです。しかし、昼くらいに到着したので日の光が差し込み写真でみた光景と同じ景色を楽しむことができました。

この洞窟以外にもヨーロッパ各地に似た洞窟がたくさんあるので、体力・気力がある方以外はナポリ市内散策がよいかもしれません。

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