2018年、今年の中国春節は2月16日でしたが、その日を陰暦「初一」(チュー・イー)と数えると、その日から15日めの「初十五」(チュー・シーウー)にあたる3月2日は「元宵節」(ユエン・シャオ・ジエ)となります。

この「元宵節」は、お正月の終わりとされていて、家族や親せきがまたまた集まって、一緒に食事をする日でもあります。また、陰暦で数えているので、夜に満月が…。昔、四川省・成都が発達していない頃、一家で一軒の家を持ち、その中庭で満月を見ながら皆で食事をした記憶があるご老人の方々もいらっしゃいます。

今では「元宵節」を祝って、いろいろな場所でイベントが開催されるようになりましたが、人気を集めているイベントは、成都の中でも伝統とされている「皮影芸術」と「変面」です。

「皮影芸術師」は、文字どおり馬の皮で形を作り、それに色を塗って影絵で物語を演じます。成都の中に4人から5人しか残っていないといわれていて、なかなか見ることができない芸術作品です。

今年見ることができたのは、「皮影芸術」の第一人者とされている「趙亮」先生の作品で、演目は有名な「西遊記」でした。一つ一つの人形が生きているように動き、踊り…言葉が分からない方でも、きっと堪能できます。

四川省の名物芸術なので、機会があればぜひ見てください。「元宵節」などの特別な時期には、無料で見ることができますよ。

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