3月2日に元宵節が終わると、四川省・成都の短い春が始まります。期間は大体1か月あるかないか。春になると、成都の街の中、そして郊外で一斉に花が咲き始めます。

中国の人にとって一番好まれる春の花は「桜」です。花見こそありませんが、昼間は散歩ついでに、そして夜はライトアップされた桜を見ようと外出します。

日本人から見ると中国の桜は一回り小さく、白色なので、きまって中国の人から「日本の桜ってピンクなんでしょ?」と聞かれます。一種類しかない桜を見ながら、現地の人は写真を撮ったり、桜の木の下でカフェを楽しんだりと、それぞれが楽しい時間を過ごしています。

加えて、郊外に行くと「菜の花」が満開になっています。遠くからでも「菜の花」の香りが漂うほどで、一面真っ黄色にそまった菜の花畑は「見事!」の一言です。「菜の花」が咲く前に、たくさんの「菜の花の和え物」などを作っていただきましたが、咲いてしまった「菜の花」は、すべて油用だそうです。

ちなみに、和え物にする「菜の花」は、45リットルのごみ袋一つで10元(170日本円)ほど。

その日の朝に採った新鮮な「菜の花」なので、ついつい買ってしまうのですが、我が家だけでは食べきれる量でないので20軒ほどの友人や知人の家におすそ分けを。それでも食べきれない量の「菜の花」を、どんな風に食べてしまおうかと、毎年悩む季節でもあります。

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