四川省・成都の中には、中国の大半を占める「韓族」（ハンズ-）と、そのほかの多くの少数民族の人たちが混在して生活をしています。
中でも「ウウィグル族」の方たちは、「韓族」と違った衣装をまとい、女性は頭に独特なスカーフを巻いているので、一目瞭然にその違いを見分けることができます。それら「ウウィグル族」の人たちは、中国語の普通語のほかに、独特な自分たちの言語を話すので、「漢族」と別れて生活をしているのですが、食の話になると両方の民族のウィンウィンがピッタリ合うようになります。
「ウウィグル族」は、自分たちの故郷の羊をさばいて串ざしにし、それを炭で焼いて商売を始めます。羊肉が大好きな中国人は、その匂いにつられてドンドン集まって来るといった次第です。
中でも人気のある羊肉の炭焼きのお店は、羊肉が飾られていて、その新鮮さを自分の目で確かめられるお店、そして、「ウウィグル族」の女性たちが目の前で羊肉をさばき、それを串にさし、男性は炭でひたすら焼いている…。そんなお店が理想とされています。
夜になると、路上にあらわれてくるこのお店。炭焼きの良い香りに、中国人だけでなく、日本人もついつい惹かれてしまいそうです。
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