韓国での暮らしのなかで、趣味のように楽しめるのが“観劇”です。小劇場から大ホールまで、さまざまなジャンルの公演を比較的お安い価格で楽しめてしまうのも、韓国の良いところ。

今回は、韓国伝統舞踊作品「マダンノリ チュニャンイ オンダ(마당놀이 춘향이 온다:庭遊び 春香が来る)」を観てまいりました♪

劇場は、ソウル・南山タワーの麓に位置する「国立劇場」。




小学生以上の子どもからおじいちゃん・おばあちゃん世代まで、家族みんなで楽しめるというのが特徴の作品。




大きなマダン(庭)をイメージさせる舞台を、囲うようにして客席が設置されていました。








劇中に流れる音楽は、すべて生演奏。韓国伝統楽器の合奏隊が舞台袖に陣取っていました。音楽のみならず、小さな効果音にいたるまで、すべて生演奏。指揮者の方にセリフを振る場面もあったりして、舞台が一体となる雰囲気が素敵でした。

ストーリーは、韓国・全羅道に伝わる「春香伝(チュニャンジョン)」という恋物語がメインで、昔話でありながらも現代の人々でも飲み込みやすいポイントが組み込まれた作品。愉快な踊りに、セリフまわし、もちろん韓国語が理解できなければ難しいものがありますが、豪華絢爛の衣装、演出は涙が出るほど美しく、心をポカポカ温めてくれるようでした。




また、新年ということもあり、オープニングの際には、舞台に祭礼セットが登場!縁起物とされる豚の顔に、観客たちがお賽銭としてお札を供えて礼をする姿がとても印象的でした。まるで、村をあげて新年をお祝いするような雰囲気でした。

韓国の伝統舞踊・時代劇・国楽といったキーワードだけを聞けば、お堅いイメージを想像されるかと思いますが、韓国を好きな方であれば、存分に楽しめる作品だと思います。

残念ながら2016年2月10日には千秋楽を迎えてしまう作品ですが、韓国にいらっしゃる方で、旧正月の予定をまだ立ててないという方は、ぜひ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

チケットのお問い合わせは「国立劇場」および「インターパーク」で♪


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