イスタンブール県内には、いくつかの島があります。中でも、マルマラ海に浮かぶ4つの島はプリンスアイランズと呼ばれ、昔から夏の別荘地としても愛されてきました。

島には、ごみ収集車等の公共の車以外は乗り入れできないので、交通渋滞や排気ガスに悩まされることもありません。毎日何便もの船が行き来していて、小一時間で行くことができるのもお手軽でよいです。

車が乗り入れできないので、島の中での交通手段は、自転車か馬車。馬のひづめのパカパカという音が、何とも牧歌的です。島には、昔ながらの木造の破風つくりの家も多く、街並みも瀟洒(しょうしゃ)です。

初夏になると、ブーゲンビリアの花なども咲き始め、ぶらぶらとお散歩するのも楽しいのです。泳げるビーチもあるので、特に夏場には混みあいます。

最近は、アラブ系を中心として観光客にも大人気で、朝晩の船は、座る所を見つけられないほどです。島に住んでいる友人がいるラッキーな地元っ子の中には、仕事帰りに船に乗って行って夜を過ごし、朝の船で戻ってきて通勤するなんていう人もいます。

夜の島は、昼間のにぎやかさが嘘のように静かで、星がきれいに見え、新鮮な海の空気のおかげか、よく眠ることができます。ホテルも増えてきているので、週末プチ旅行にも人気です。

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