経済危機からまだ立ち上がっていないギリシャでは、ほぼ毎日のようにどこかでデモが行われており、特に街の中心地であるシンタグマ広場ではデモ行進に遭遇します。失業率が高く、若者が職に就けない、給料は減額されるなど深刻な状況が続いており、それに反発するデモやストライキはギリシャの経済危機の深刻さを物語っています。

ギリシャは、公共交通機関および主要な遺跡群や美術館・博物館は国営または市営のため、ストライキが起こるとこれらの機関が一気に麻痺します。幸いアテネは市内の観光地をほぼ全て徒歩で周遊できるため万が一ストライキにあっても街歩きをして外から見える遺跡群を楽しむことが可能です。



(開閉時間がよく変更になるパルテノン神殿)
(開閉時間がよく変更になるパルテノン神殿)



ただし、ストライキ中の空港への足はタクシーのみなので、通常バスなら5ユーロ(約625円)、電車なら10ユーロ(1250円)のところ、タクシー代として40-45ユーロ(約5000円~5625円)かかってしまい痛い出費となってしまいます。

ストライキは旅行前に予測が不可能ですし、ガイドブックに書いてある営業時間と異なることもしばしばなので、ストライキの多いアテネ観光を計画している場合には、少なくとも2日、可能であれば3日は観光日を確保しておくことを勧めます。

個人的には、ストライキやデモもその国や地域の政治経済、文化を肌で感じられる重要な機会だと思っています。

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