イギリスでは子供の歯が抜けるとTooth Fairy(歯の妖精)が来て抜けた歯を持っていくかわりにコインを置いて行ってくれる、という習慣があります。
私が子供のころは歯が抜けたら家の屋根に投げておけ、というだけで別に何がもらえるということはありませんでしたし、そんな歯の妖精なんて聞いたこともなかったのですが、欧米では昔から定着しているようで、6歳くらいから子供たちはいつ歯が抜けるかとワクワクしています。

うちの長女の歯が初めて抜けたときなんかは確かにみんなで喜び、夜娘が寝付いてから枕の下に置いてある歯をそっとコインと交換して、次の日の朝喜ぶ娘を見てまた楽しいな、と感慨深いものがありましたが、乳歯も20本くらいありますからどんどんその感動も薄れ、だんだんコインを置いておくのを忘れることもあり、「本当に歯の妖精なんているのかな。」と疑問に思い始めるころに乳歯も全部抜けて永久歯に生え変わる。という感じです。




長女の場合、最期は矯正が始まる前に歯医者さんで残った乳歯を抜いてもらい、その歯を娘が私に手渡し、私が1ポンドをあげる、という味気ない直接取引で終わりでした。
現在次女の歯が抜ける時期ですが、もう親も忘れがちになり、次の日に学校から帰ってきてから妖精をまねて小さな字でお詫びの手紙を添えてコインを置いておくこともあります。

大体初めての歯が抜けたときは特別に2ポンドコイン、次は1ポンド、小さいのは50ペンス、など家庭によってルールも違うのですが、地域によっても違うようで、ウィンザーなどの高級住宅地ではコインではなくお札が置いてあることもあるらしいです。


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