ベルファストは中世ヴィクトリア時代に造船業で栄え、アイルランド屈指の工業都市にまで成長しました。その影響もあって、現在もイギリス領の一部となっています。現在は、その影を潜め、工業に加えて金融ビジネスが主な産業となっているようです。

街は中世の面影を残し、市庁舎も宮殿のような見事な作りです。定期的に行われるツアーに参加すると、非常に美しく飾られた内装を無料で観ることができるので、ぜひ時間があれば参加してみてください。実際に議会が行なわれている会場で写真撮影もできます。






実は、ベルファストでは、たびたびテロ事件が起きます。日本でベルファストが取り上げられるのはテロ事件関連がほとんどのため、ベルファストというとテロのイメージが強いかもしれませんが、これは、昔より政治的に、また、宗教的に、キリスト教のカトリック教徒とプロテスタント教徒が戦いを続けていたためです。

ベルファストの街のやや郊外には平和を願う人々が描いた、『ピース・ウォール(平和の壁)』と呼ばれる一角があり、ここでは平和を願う絵が街のあちこちに見られます。






現在は観光名所ともなっていますが、未だに残る両者のしこりや悲しい歴史を感じました。アイルランドの歴史を知る上では避けて通れない暗い過去ですが、こういった背景を知ることも大切な観光の一つだと思います。





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