こちらで過ごす外国人の声で、よくスペインの闘牛の牛は可哀そうということが聞かれます。それに対するスペイン人の答えはなかなか説得力があります。まず彼らは闘牛はスペインを代表する文化だと言います。

闘牛場でデビューする牛は元々その目的で育てられるそうです。美味しい草が食べられる豊饒な土地で、環境も素晴らしい牧場でゆったりと育てられます。

そして闘牛場でデビューして、マタドールと対等に闘って尊厳を持って死んで行くのだと、彼らは言います。闘牛になるまではそれはそれはとても良い環境下で育てられるのだそうです。






人間に食べられるだけの目的で生まれてきて、劣悪な環境で育てられ残酷に殺されていく豚やブロイラーの鶏に比べたらどちらが幸せだろうと彼らは聞いてきます。

闘牛の牛は最後はマタドールの刀に倒れますが、たとえ牛でも尊厳を持って死んで行くという言葉がとても重く感じられます。

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