ブッダの四大聖地といえば、ブッダが悟りを開いたと言われるブッダ・ガヤー、初めて説法を説いたと言われるサルナート、入滅の地であるクシナガル、そして生誕の地であるルンビニの四つです。
そして、あまり知られていないのですが、このルンビニ、現在はネパールの領土内にあるのです。

ブッダの聖地といえば、インドというイメージが強いと思うのですが、実は生まれも育ちもネパールという説が有力です。
(育ちに関しては、ブッダが王子として育ったカピラバストゥ王宮がネパールのティラウラコットにあったという説と、インドのピプラハワにあったという説があり、まだ最終的な結論は出ていませんが。)

ルンビニはブッダが王子として育った王国のあったところではなく、ブッダの母親であるマヤ王妃が出産のために実家に向かっていた道の途中にあった庭園で、ブッダはそこで母親の右脇より生まれたと言われています。
紀元前249年にインドのアショカ王が、ブッダの生誕地であるルンビニを参拝し、その記念に石碑を建立していますが、その後の落雷や、イスラム勢力による破壊によって忘れ去られ歴史の中に埋もれてしまいます。
その石碑が、1896年、ドイツの調査団によって再発見され、ブッダ生誕の地としてルンビニは再び脚光を浴びるようになりました。




現在、ルンビニは聖園として整備され、ネパール寺、チベット寺、日本寺、ベトナム寺、ドイツ寺など世界各国の仏教寺院が建てられています。
世界文化遺産としても登録され、世界中の仏教信者の巡礼地として多くの人々を迎え入れています。
カトマンズからバイラワまで飛行機で約35分、バイラワから車で30分の距離です。
仏教に興味のある人はもちろん、ネパールまできたら一度は足を運んでほしい聖地です。


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