今年の雨期は雨が多かった!いやもうホントに降りました。

デリーに限らずインドの都市は排水設備がイマイチなので短期間に大雨が降るとすぐに道が水没し、大騒ぎになるのですが、今年は予想のはるか上の雨量でした。

そしてついにガンジス河のある聖地「バラナシ」が水没してしまったという衝撃的なニュースが!TVだけでなく、現地滞在の友人からも来てたので間違いなしです。

「ガンジス河で沐浴する人々」の映像を見た事がないでしょうか?バラナシはガンジス河(=ガンガー)と供にある古都です。沐浴する川岸はガートと呼ばれ、階段状になっています。水位の上下に関わらず人々が水辺まで下りて行って沐浴するためです。

しかし、今年の大雨で河の水がガートの最上段を超え、表通りまで浸水してしまいました。何と20メートル近い増水です。朝日を見るためのボートも休業、ガートで行われているプージャ(お祈り)もお休みと観光で成り立っている街への打撃は計り知れないです。

そして、更に困った事に、ガート沿いにある火葬場が水没してしまい、死者の火葬ができなくなってしまったというニュースが。コレは困る。

バラナシはヒンドゥ教徒にとって最大の聖地のひとつで、ここで死を迎え遺体を燃やした灰をガンガーに撒く事が最高の弔いとされているため、死者が続々と運ばれてきます。

州政府は「しかたない、路上で火葬しよう」と言い出す始末。実際に行われ、シュールすぎるニュースに朝からテレビに釘付けになってしまったのでした。

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