九份は台湾北部の山あいの町です。かつて金鉱があり、日本統治時代で最盛期を迎え、隆盛を極めた鉱山の街でした。






その後、鉱山は廃鉱され、寂れた山間の街へと廃れていたのですが、1989年にベネチア映画祭で金獅子賞を獲得した「悲情城市」のロケ地となったことで九份は再び脚光を浴びました。90年代にはノスタルジックな風景に魅せられた人たち訪れ、レトロ調の茶芸館やカフェなども増えていったのです。






九份から車で15分ほど離れた場所に金瓜石という集落があります。こちらには黄金博物館があり、日本統治時代の建物を復元した建物やそれに似せた派出所などが建ち並び、ノスタルジーな感じを味わえます。









近くには黄金瀑布があります。黄金というよりオレンジ色の水なのですが、黄鉄鉱や硫ヒ銅鉱と接触したりして、この色になっているそうです。






十三層遺址。
こちらは、明治41年に開発された金瓜石の鉱山から産出された金を取り、精錬までを行っていた当時の製錬作業の拠点だった製錬所の跡地です。






製錬所からは有害な二酸化硫黄が排出されていたので、民家を避け、太さ2m、全長2kmの煙道を作り、山の裏側に煙を排出していました。



昼間に金瓜石を訪れ、夕方頃から九份を散策すると、両方綺麗な景色が味わえて、時間的にもぴったりだと思います。

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