ブォンブォンブォンと壊れたバイクのエンジン音にも似た低音を響かせながら「ヤツ」がやってきました。

即座に窓をしめ、洗濯物は取り込みます。

これは何かと言うと「防虫剤」で、自転車などに取り付けた噴霧器で散布します。

インドは毎年デング熱やマラリヤで多くの人が命を落としています。それの媒介となるのが蚊。その蚊の繁殖を防ぐためにこうやって地区ごとに散布が行われています。

とはいえ、予告なくやってくる上に、この何ともケミカル臭のする煙を吸っていい事があるとは思えない。といいますか、まずケムい!蚊がいなくなる前に人もダウンしそうです。

洗ったばかりの洗濯物もニオイがつきそうで怖いので撤収です。

蚊=夏というイメージですが、インドの酷暑期(4-6月)は、極度に乾燥している上に蚊の卵が羽化できる気温を越えてしまうため、蚊はむしろ気温が下がる雨期から秋に出ます。

留学生時代、授業中に突然構内に散布が始まり、冗談抜きで視界ゼロ、みんなで授業を中断し外に逃げ出した事があります。

うん、デング怖いし、予防はいい事ですが、事前に教えてよ...

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