世界史のはじめの方に出て来たインドの2大叙情詩『マハーバーラタ』と『ラーマヤーナ』を覚えていますか?インドの習慣や風習に大きな影響を与えているこの2作ですが、今回は「ラーマヤーナ」に焦点を当ててご紹介です。

■ラーマヤーナ
今から2千年くらい前に書かれた詩(物語)。主人公「ラーマチャンドラ王子」の生涯を追いかけたもので、全7巻。あまりにも長いので舞台や映画では人気のある第3巻〜6巻までを取り上げる事が多い。

第3巻〜6巻のざっくりとしたあらすじとしては、ラーマの妻、シータが悪魔ラーヴァンに誘拐されてしまい、ラーマとその末弟ラクシュマン、そして途中で仲間になる猿族のハヌマーンとでランカー島(今のスリランカ)に救出に行く。という話。

ラーヴァンとの最終決戦で、ラーマの放った「インドラの矢」がラーヴァンのへそに命中し、ラーヴァンは倒れます。この日がダシャラー。そして、そこから3週間かけてランカー島から故郷コウサラ国へ戻ったラーマ達一行を国民がディヤー(キャンドル)を灯して歓迎したというのがディワリです。

ラーマヤーナは日本で言う「忠臣蔵」や「坂本龍馬」と似ていて、もう何十回も映画化、ドラマ化などされています。

インド人は繰り返し繰り返しこの話を見たり、聞いたりしてラーマの体験する「成すべき事を成す」とういう教訓を学んでゆくそうです。なお、ハヌマーンは超能力を持った猿族で、この話が中国へ渡り「孫悟空」のモデルになったとされています。


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