日本ではアペリティフという名で知られているアペルティーヴォは、18世紀にイタリアで生まれた習慣といわれています。
カクテルやワイン、ノンアルコールのドリンクを、ちょっとしたおつまみとともに楽しむこの習慣、夕食が遅いイタリアでは夏の風物詩になっています。




というのもイタリアの夕食は20時以降であることが一般的、南イタリアに行くとさらにズレて遅くなります。
そのため、夕刻17時前後におやつ感覚でアペルティーヴォを楽しむわけです。
サマータイムで日が長くなると、カップルや友人が身近にあるバールでアペルティーヴォを注文し、長々とおしゃべりに興じる姿をよく目にするようになります。




アペルティーヴォは飲み物を頼むと、おつまみになるピーナッツやミニのピザが運ばれてきます。
通常は少し苦味のあるドリンクを頼むことが多いのですが、これはギリシア時代のある医師が「苦味は食欲を刺激する」と提唱したことに由来しているのだとか。

アルコールが苦手な人のために、ノンアルコールのカクテルも用意されていることが多く、鮮やかな色の飲み物とおしゃべりで、夏の夕刻を楽しむことができます。


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