フランスにある映画館の料金設定は場所、年齢、立場等によりバリエーションがあります。
人口がベスト20に入るD市の2023年5月時点の例ですと、中心街にある2つの映画館定価が9,6€。
他に学生、子供、シニア、朝、特定企業社員や公務員福利厚生料金等々様々な割引設定があるため、定価を払う観客の割合は低そうです。

 そして地方都市ではよほどの大ヒット確定作品の初日でもない限り、上映開始時間の20分も前に到着し、その場でチケットを購入すれば余裕で座って観られます。
さらに公開されて少し経てば、逆に営業状況が心配になるくらい少人数が思い思いの場所に散らばって鑑賞できるというのが地方都市の特権というところでしょうか。

 ただしお目当ての外国映画の上映時間を確認するときには少しだけ注意が必要です。
フランスでは多くの映画がフランス語の吹き替えで公開されています。
もしお気に入りの俳優の声を聞きたい、つまり字幕スーパーで見たい時はプログラムに「VO 」(Version Originale) とある上映回を選びましょう。

 さて地方の映画館では公開終盤だったり、マイナーな作品の場合、時には100席足らずの部屋で観客は自分1人、という経験をすることも!
そんな時はこの回の映画館の収益などといったことは考えず、予期せず訪れた贅沢なひとときを満喫しながらゆったりとストーリーの世界に浸るべし。


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