フランス語のフェット(Fête)という単語は国の祝祭日という公式的な意味から、一般的に開催されるイベントとしての「祭り」、さらには友人・知人を家に招く「ホームパーティ」の意味まで含みます。
従ってフランスのカレンダーを見てこの「Fête」の文字がある場合、それが5月1日や7月14日のように国民の祝日の場合もあれば、母の日、父の日のように公式な祭日ではなく伝統として定められたものもあります。

 そして商店や自治体、アソシエーション等が主催して行われるフェットもあります。
フェット・ド・カルティエ「Fête de quartier」やフォット・デ・ヴォワザン「Fête des voisins」というもので、規模は道路や広場にテーブルを出して皆で食事をする内輪なタイプもあれば、出店やミュージシャンを呼んでどうぞどなたでも夜まで楽しんでいってください、といったスタイルまで様々です。

 ところで7月14日、フランスの革命記念日は国内最大イベントの1つ。
この日ばかりは爆竹の音があちこちで聞こえてきます。
そしてある程度の規模の街では遅い日の入りを待ってからBGM付きで打ち上げ花火のショーが。
自宅が打ち上げ花火の絶好の鑑賞スポットにあたる人は、やはり友人知人を誘わないわけにはいきません。
そのような人たちは革命記念日になると毎年フェットの準備で大忙しという日となるのです。


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