ローマの南に位置するカステッリ・ロマーニ地方。
古代ローマ時代から美味しい白ワインの産地として有名であり、貴族たちの保養地でもありました。
ローマ教皇の避暑用の宮殿もあり、美しい自然が広がる地域です。
カステッリ・ロマーニ地方には、チャンベッリーネ・アル・ヴィーノというとても素朴な伝統菓子があります。
バターも牛乳も使わず、小麦粉、砂糖、オリーブオイル、ワインだけが材料。
これにアニスを加える場合もあります。




貧しかった時代の名残のようなチャンベッリーネですが、現在もカステッリ・ロマーニ地方ではあちこちで売られているほか、レストランの食事のシメとして供されることもあります。
かなりボソッとした食感なのですが、これには理由があります。
食後のワインに浸けて食べるためです。
ビスケットの甘さとワインの風味、慣れると病みつきになります。
カステッリ・ロマーニの町には、伝統的にチャンベッリーネを結婚式に食べるところもあります。
自宅でも簡単に作ることができるため、おばあちゃんが孫と一緒に丸く形成するという微笑ましい光景も見られます。


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