ローマから南東に100キロほど行ったところに、アラトリという小さな町があります。
ローマっ子が週末にドライブがてら訪れることが多いこの町、上質なオリーブオイルの生産地であるだけではなく、古代と中世が同居した街並みで人気があります。




町の中心には、起源が5世紀までさかのぼるサンタ・マリア・マジョーレ教会があります。
素朴な石造りの教会ながら、格式の高さを感じる趣があります。
町の片隅には、紀元前のアクロポリスや古代ローマ時代の壁が残っています。
巨大な石をどのように移動させて積んだのか、現代人にとっては謎が多い古代の遺跡です。
この遺跡のある小高い丘から見る町の景観は、家々のオレンジ色の屋根が連なり、木々の緑や背後にある山とのコントラストが印象的。




小さな町なので、地図も持たずにふらふら歩いても1日もかかりません。
石畳の道を迷いながら、中世の教会や建物、そして古代の遺跡に遭遇できるのは、休日の過ごし方としてはなかなか乙なものです。
観光客も少ない落ち着いた環境で、お散歩を堪能してみてください。


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