山から城壁、シタデルが見下ろし緑が多く穏やかな街、ブザンソン。
歴史のある建物が並ぶ中心街の一角にあるのが時の博物館 (Musée du Temps) 、グランヴェル邸です。

 どっしりとした石造りの建物の1階、2階を見始めると、ここはフランシュ・コンテの中心地ブザンソンの歴史美術館?と思いますが3階に上がったところでこの博物館の名前の由来について「なるほど!」と納得します。




 あまり大々的な観光の宣伝は見られませんが、ブザンソンを中心とするフランシュ・コンテは19世紀、フランス国内で時計の一大生産地だったのです。
 そして時を経て2020年12月、スイスとフランスにおける機械式時計の職人技能と芸術的技巧がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
この「時の博物館」ではその歴史を垣間見ることができるのです。




 当時この地が時計の生産地として知られることになったのは、高級時計の生産で世界的に名をあげているスイスが近いことから、自然環境そして職人の往来も大きく影響していたに違いありません。
 さて館内の見学は、当時のアトリエの写真や今も動きを止めない大きな振子時計等を見た後、更に上の階があることをお忘れなく。見学の前半で見た16世紀の絵画を彷彿とさせるブザンソンの町並みとフーコーの振子を見下ろしたら、この博物館見学が完結します。



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