ブルゴーニュ、ディジョン市の観光スポットの1つといえば、ノートルダム教会。
観光客は必ず足をとめ、そのスマートなシルエットやファサードの装飾を見上げます。
 教会の一番上、時を知らせる鐘の前には4つの像が建っています。
その一番左にいるのがジャックマール(Jacquemart)です。




 機械仕掛けのジャックマールはベルギー生まれ。
1350年からクルトレという街で大時計と共に造られ、当初はクルトレの市場の屋根を飾り評判を呼んでいました。
これが1382年、ブルゴーニュ公が強い権力を振るっていた時代にディジョンにやってきたのです。




 ディジョンに来た当時1人で街を守っていたジャックマーは、街の人々に親しまれていきました。
その結果1651年、ジャクリーヌという妻を迎えることになったのです。
そして最初の「子供」が加えられたのが1751年、ジャクリネという男の子です。
更に1884年、教会の改修の機会に娘のジェクリネットが加わり4人家族となりました。
名前は誰もが覚えやすいものを選んだのでしょう。

 15分毎に時の鐘を鳴らすノートルダム教会のジャックマール家族。
これからも現役で働き続けながらディジョンの街を見守ってくれることでしょう。


Copyright(C) wowneta.jp