中国、6年前のアプリ開発者男性の自殺…前妻を恐喝の罪で起訴=中国報道
中国、6年前のアプリ開発者男性の自殺…前妻を恐喝の罪で起訴=中国報道
中国・北京市で2017年9月、無料通話アプリ「WePhone」の開発者の男性が自殺し、遺書を通じて前妻から脅されていたことを訴え、6年後の2023年6月に前妻が逮捕された事件。

被害者の兄が7日、自身のSNSを通じて、被害者の前妻・翟某が恐喝の罪で起訴されたと明かした。

2017年9月7日未明、無料通話アプリ「WePhone」の開発者・蘇享茂(Su Xiangmao)氏が自殺をした。蘇氏は自身の死には前妻の翟某が関係しているとの内容の遺書を残していた。

遺書によると、蘇氏と翟某は2017年3月30日、ネットの婚活サイトを通じて知り合った。2人は同年6月7日に結婚するも、約1ヵ月後には離婚。離婚後、翟某は慰謝料として1000万元(約2億円)と不動産の譲渡を要求し、蘇氏を脅迫した。

蘇氏は遺書の中に「資金が底をついた。絶望的だ」と書き残していた。当時、「翟某の脅迫が蘇氏を死に追いやる要因の1つとなった」との声が上がっていた。

その後、2018年に遺族が翟某に対し民事訴訟を起こした。裁判所は翟某に対し、現金660万元(約1億3500万円)の支払い、海南省と北京市にある住宅2軒の所有権の取り消しを言い渡した。

蘇氏の兄・蘇享竜(Su XiangLong)氏によると、蘇氏の自殺から6年後の2023年5月20日、蘇氏の自殺の件が刑事事件として立件される。同年6月9日、蘇氏を恐喝した容疑で翟某が北京市海淀(かいでん)区警察に逮捕された。
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