国鉄ディジョン駅から歩いて15分足らず緩やかな坂道を登っていくとたどり着く元石切場、キャリエール バッカン公園。
この公園の入り口を入ってすぐ右手の一画にぶどうの苗が植えられました。




 これはディジョン市内の環境美化キャンペーンの一環として実現したものです。
現在世界にその名を知られているブルゴーニワイン。
かつてディジョン市内とその周辺の町にもあったぶどう畑は一度は廃れたものの近年いくつかの区画が復活し、白ワインやクレマン・ド・ブルゴーニュ(上質な発泡ワイン)となって世に送り出されています。




 そんな復活の歴史を伝える手段も兼ねて、ワインにこだわらずとも町の中にぶどう樹を植えようではないかというのがこのキャンペーンのコンセプトです。
実際、この地域でもしピノ・ノワール等ワイン用の品種を植えようとしたら様々な条件がある上に、日々の手入れ作業も必要です。
でも他の品種で緑地整備の目的ならそういったルール面のクリアが比較的容易なのでしょう。




 フランスでは大半のぶどうがワイン造り用に栽培されています。
つまりぶどう畑を見ると、その地方ごとに決まった品種のものが植えられているのです。
ブドウ樹を植えようキャンペーンは、街の一角でこれまで馴染みのなかった生食用品種のぶどう樹を見られる良い機会にもなりそうです。
その実が見られるまでにはもうしばらく待つことになります。



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