量・質共に良好な結果となりそうな2023年のブルゴーニュワイン。
ぶどう収穫から醸造作業と、1年で一番の繁忙期を終えホッと一段落するのが10月半ばです。
こうして10月22日、コート・ドール県にあるニュイ・サン・ジョルジュ村で恒例イベント、フェット・デュ・ヴァン・ブーリュが開催されました。




普段はマルシェに使われる村のイベント会場に、地元や近隣のワインのつくり手、食材にスイーツのスタンドが並びます。
その奥に、ぶどうジュースをその場で造って振る舞う為の小ぶりの圧搾機と、発酵中のワイン、つまりヴァン・ブーリュが入った樽が設置されたお馴染みのコーナーが見えてきます。




 2€で購入したヴァン・ブーリュのボトルの蓋を開けると、酵母やぶどうの成分が浮遊す
る白濁色の液体からわずかにシュッとガスが出る音。




 ヴァン・ブーリュに使われているアリゴテという品種のワインを知っている人は、爽やかな酸味、又はカシスリキュールと割って「キール」として飲む用のワイン、というイメージがあるかもしれません。
でも糖分がアルコールに変わる前の2023年のそれは、濃厚な甘みの中にキメの細かい炭酸ガスをごくわずかに感じる美味しい秋の味覚でした。




 因みにヴァン・ブーリュは生もの扱いですから、買ったらすみやかに飲むものです。
しっかりと現地で味わって記憶のお土産にしましょう。
 青空が見えたこの日はどうやら午前中に大半のストックが終了。
会場に隣接して設置されたレストコーナーで昼食を取る人々のアペリティフとお土産に、つまりお腹とカバンにもしっかりと収まっているようです。
 この週末はブルゴーニュ内で複数のワインイベントが開催され、伝統イベント好きな人々は大忙しに。



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