3月11日の土曜日、ブルゴーニュ地方ディジョン市のレピュブリック広場の朝。
前の週から続く公共交通機関のストライキで頻度の減った2路線のトラムや複数の路線バスが通る中、あるセレモニーが行われました。
数台の警察の車、救護車、そして地元のテレビ局の車に見守られながら献花が行われます。




 フランスでは2020年から3月11日、テロリズムの犠牲者への哀悼の意を表するセレモニーを開くようになりました。
この日に決めたのは、2004年の同日にスペインのマドリードで大規模なテロが起きた為です。
そして2023年は3月11日が土曜日にあたりました。
ディジョン市がセレモニー会場として選んだこのレピュブリック広場は土曜日の午前中、マルシェやスーパーの買い物客や外出の人々が多く行き交います。
その為このようなセレモニーを行うことで、市民に過去の記憶を思い起こさせ、平和を呼びかけるのに有効な場所と言えるでしょう。




 セレモニーが終了すると速やかに会場は解体されていきました。
 この場所は土曜の夕方、毎週のように様々な訴えを掲げたデモ行進の集結点となります。確かにより多くの人々の注意を引くのに効果的です。



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