古くから、たいていどんなお店もテイクアウトに対応してくれるバリ島。
持ち帰り用はもちろん、店内で食べきれなかった分を持ち帰りたい際にも快く応じてくれます。




最も一般的なのはナシチャンプルのテイクアウト。
日本風にいうと定食、弁当といったところでしょうか。
お店で頼むときには「ブンクス!」と、ひとこと。
ブンクス (bungkus) とはインドネシア語で「包む」という意味です。




あらかじめ米飯とおかずを包んだ「ナシジンゴ」は、ローカルの人々にとっては、出勤前に購入する朝食の定番です。

最近は、日本や欧米のスタイルを取り入れて紙製のランチボックスに入れてくれるところもありますが、基本は包むスタイルです。
開けると全部がグッと凝縮されるため、ぐちゃぐちゃした感じもありますが、シンプルな包装はとても実用的で、廃棄物も最小限に抑えられるエコでサステナブルなスタイルでもあります。




包む際は、四角いナシ専用の包装紙やバナナの葉が使用されます。
時代の流れで、包装紙が使われる方が一般化してきているようですが、かつては主にバナナの葉が用いられてきたようです。
お皿として、また、蒸し料理で食材を包む調理素材としても古代から用いられており、インドネシア人の食シーンに欠かせない材料のひとつ。




バナナの葉にはほんのり香りがあり、その香り成分には抗菌作用が含まれているのも特徴です。
熱帯地域の国では安価かつ優れた利用しやすく、包帯材としても使用されます。
見た目も自然で美しく風情があり、この先も続いてほしい食のスタイルです。


Copyright(C) wowneta.jp