ブルゴーニュ地方の行政の中心地ディジョン市からケティニ町を過ぎて見えてくる町がシュヴィニー・サン・ソヴール。
人口約1万1千人、既に庶民の味方のスーパー「Lidl」を始め一通りの施設が揃っています。
そしてマンションや商業施設の新たな建設が進行中のこの町の一角にあるのが「フェルム・デュ・シャトー」(Ferme du Château)。
減農薬栽培で作った野菜を中心に、チーズやパン、肉類も販売している農場です。




 小じんまりとした木造りの店舗の入口には数種類の野菜の値段が手書きで掲示してあります。
この日のズッキーニは1キロ90サンチーム。
物価高騰の中、収穫の季節とはいえこれはかなりお買い得な値段です。
そして店舗内の野菜を見ていくとズッキーニもあるのですが、値段は1キロ1.2€の表示が。
でも30サンチームの差は誤りではありません。




実は建物入口にあるリストの上には「à cueillir」と書いてあるのです。
そう、ここは農場。
店舗の裏に出るとそこには畑が広がっており、自分で収穫した野菜は手間賃を差し引いた値段で買えるというシステムなのです。
この日は他にトマトやインゲン等が収穫できるということで、しっかりと作業できる服装で来ている「買い物客」が収穫中でした。




 お客さんへの信頼の上に成り立っているこのシステム、家庭菜園の延長気分を味わえます。
汗拭きタオルをお忘れなく。



Copyright(C) wowneta.jp