バリ島の人々の生活は、バリヒンズー教がベースとなっています。
先日、友人宅で生まれた赤ちゃんのお祝いが盛大に行われました。
「オトナン (Otonan)」と呼ばれる、生まれて105日目に行われるバリヒンズー教の儀式です。
この儀式を経て初めて、生まれてきた赤ちゃんが人としての生が始まるのだそうです。




地域や家によって規模やお供えものの詳細は異なるそうですが、この家のお祝いは大変盛大なものでした。
数週間かけて親戚やご近所の女性が中心となって、お供え飾りや食べ物がたくさん用意されます。
男性陣は祭壇を組んだり、メインとなる豚の丸焼きを作ったり、お祝いに訪れた人々に食事をふるまう会場の設営をしたりと大忙し。




当日は、まず入り口に、お祝い客を出迎えるカウンターが設置されます。
ここで、お菓子と飲み物を振舞います。
隣では、木管のガムランを演奏する楽団が呼ばれ、のどかなバリの音色がお祝いムードを盛り上げていました。




家の奥には、組まれた祭壇に、お供え物が盛大に置かれています。
バリヒンズーの僧侶が祈祷に訪れ、赤ちゃんとその両親に祈祷を授けます。
その横では、祈祷のための金管のガムラン楽隊が、祈祷の音楽をにぎやかに奏でます。




周囲には手伝いやお祝いの女性陣が大勢集まり、祈祷を見守ります。

この家では、いくつかの祈祷をまとめて行ったようで、祈祷と祈祷の合間に豪華な祝いの膳が振舞われました。
豚肉や鶏肉、野菜や麺など様々な料理がずらりと並ぶブッフェスタイルで、お祝いに訪れた人々は随時このごちそうを食べて、食べ終わったところで一段落。入れ替わり大勢の人がやって来ては帰っていきます。
この日のお祝いは、早朝から夕暮れまで続いたのでした。



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