農業国フランスといえばチーズなしには語れません。
その種類の豊富さは、チーズ好きな人のフランス旅行のメイン目的になれる魅力があります。

 「エポワス」(Époisses)というチーズはブルゴーニュのコート・ドール県出身。
村の名前でもあります。
ブルゴーニュではスーパーのチーズコーナーやマルシェ、街のチーズ専門店でもお馴染みです。
お馴染みとはいえ値段は「グルメ」なクラスと言えます(値段に幅がありますが、キロあたりの値段でカマンベールの3倍以上になるものが多くあります)から、購入したら一切れ一切れ、その風味をかみしめながらいただきたいものです。 

 このエポワス、過去の2度の世界大戦の後、姿を消す危機にあったとか。
それを救ったのがチーズ屋さんのベルトー(Berthaut、本拠地は勿論エポワス村)。
1991年にはその製造過程と品質を保証するAOC(原産地呼称制度)を獲得しました。

 さてエポワスに限らずフランス旅行中、「ホテルに冷蔵庫があるから各地方特産のチーズを購入して2-3回に分けて食べよう」という場合、あらかじめタッパーウエアと、それを何重にも包めるしっかりとしたビニール袋持参が必須です。
そうしなければ一晩置いたのち冷蔵庫を開けたらもうそこはチーズの香りで充満しています。
帰途、空になったタッパーウエアは軽くて丈夫、壊れ物やつぶしたくないお土産を入れるのに最適です。
ほんのりチーズの残り香(!)も持ち帰れます。

 濃厚でクリーミー、独特の香りを持つエポワス、「チーズは苦手ではない、クセのあるもの大丈夫」という方は是非一度、地元で新鮮なものをお試しあれ。


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