日本ではキャッシュレス決済というとクレジットカードのシェアが最も高いですが、タイではクレジットカードよりもQRコード決済が主流です。

今回はタイで国民のほとんどが利用している電子決済システム、「プロンプトペイ(Promptpay)」について紹介します。

プロンプトペイは2017年にタイ政府主導で開始したシステムです。
銀行アプリで銀行口座番号と携帯電話番号(または国民ID番号)を登録し紐づけることで利用できます。

お店の支払いで使いたい場合は、店頭のQRコードを自分の銀行アプリで読み込み、金額を入力して決済をします。
レストランやスーパー、路上の屋台などほとんどの場所でこのQRコード決済が使えるので非常に便利です。

また、誰かに送金したい場合は相手の電話番号を指定するだけで送金できます。

ここで驚くのが、アプリを含めオンラインバンキングであれば他行宛であっても振込手数料が無料であること。
1日の送金限度額は50万バーツ(約210万円)なので、振込手数料なしで高額な送金も可能です。

注意点としては、電話番号だけで簡単に送金できるため、知らない人に誤送金してしまうリスクがある点です。
実際、筆者も身に覚えのない入金が急にあり、SMSで「誤送金してしまいました。返して頂けませんか?」とメッセージが来て驚いたことがあります。

また、日本の一部の商業施設やチェーン店ではプロンプトペイが使えるようになっており、訪日タイ人にとっても利便性が向上しています。


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