
フラスカーティの町には、ルネサンス時代に建てられた小宮殿がたくさんあります。
高校の校舎となっていたり結婚式場として使われたりしていますが、そのうちのひとつは、人文学のアカデミーとなっています。

ヴィッラ・ファルコニエーリは、その昔からインテリたちのサークルがあることで有名でした。
ローマで余生を送ったスウェーデン女王クリスティナの友人たちも多く集ったほか、前途有望な若者たちを支援するという機能もあったそうです。
この流れを踏襲し、イタリア政府は世界中からラテン語を学ぶ若者を集め、住居とアカデミーを提供。
奨学金を勝ち取った16歳から20代半ばまでの学生が、ラテン語を話し音楽や舞踏、演劇を学びながら、ともに生活しています。

宮殿内には17世紀からコレクションされている書籍があったり、当時の人々が使った大テーブルにノートや本、パソコンを広げる学生たちの姿がありました。
日曜日は一般公開されていて、ここで学ぶ学生たちがお国訛りのイタリア語でガイドしてくれます。
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