2024年のパリオリンピックの時期も話題を呼んだフランスのトコジラミ問題。
実際
「泊まったホテルで当たってしまった!」
「学生寮のベッドにいて、痒くて勉強に集中できない」
といった話を聞きました。
そんなご時世にものって髪の毛や頭部のシラミ処置センターができています。




ディジョン市の店「Zou les Poux!」(「ズウ レ プ」、シラミいなくなれ!の意味合い)はそんな処置センターのコート・ドール県内第一号店。
床屋さんの延長といった体で、2024年秋にできました。
予約制になっており、料金を見てみると短髪のケア65€から始まり徹底ケアの150€くらい。
(他に要見積もりというカテゴリーも!)




フランスでは元々子供のシラミは珍しくないようで、町のスーパーでもシラミ対策用シャンプーが売っています。
とはいえ素人では頭部から徹底的に駆除するのが大変らしく、自力で子供のために色々試したけれど出費だけがかさんだ、という人も。
お世話にならないよう気をつけるのが一番でしょうが、旅行先などで運悪くもらってしまった際の駆け込み寺としてこんなセンターの存在を知っておくと良いかもしれません。




ところで床屋さんといえばノスタルジックな雰囲気を醸し出してくれる、店先の赤と青と白のサインポール。
これは、イギリスやフランス等の中世ヨーロッパが発祥地のようです。
時は流れ、フランスではこのポール、一時姿を消しつつあったようなのです。
ですが最近また復活の兆しがあるのだとか。




それはヒゲの手入れがちょっとした流行になっているのに伴い、床屋さんのシンボルマークも再評価されている、というとあるメディアの解説になるほどと納得。
昔は髪やヒゲの手入れ以外に軽度の外科処置を、今はシラミ処置を施せる床屋さんの登場。
床屋さんの伝統と現代、というところでしょうか。


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