
フランシュ・コンテにある東部の街ダンジュタン (Danjoutin)。
半立体の「バルトルディのライオン」像が守るベルフォールの城塞から南に10数分歩いたこの町の丘の上に、フェンスで囲まれた灰色の建造物があります。
黒い四角の穴が規則正しく静かに口を開けている外観は、ちょっと不気味な空気も醸し出しています。
この建物は「バス・ペルシュの砦」。

ベルフォールの街、そしてフランス領土防衛の目的でこの丘が砦として最初に整備されたは1815年で、現在の砦は1877年に造られます。
時が経ち、生い茂る植物や厳しい気候条件にさらされた建物は2014年に公私からの資金提供により大規模な修繕工事が行われました。

しかし、まだ脆い部分があるため、さらなる補強工事が続いています。
周囲はフェンスに囲まれ、普段は中に入れませんが工事終了後には再び歴史を語り継ぐ役割を担っていくことでしょう。

ベルフォールとその周辺の町には過去に国境を守った歴史の遺産が点在しています。
フェンスの内側に大きな犬がいるのは番犬でしょうか。
そしてヤギ?が何頭かいるのは 草むしり要員兼犬のお友達かもしれません。
人間への立ち入り禁止はどこ吹く風というように動物たちはのんびりと草をはんだりひなたぼっこをしていました。
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