パリからTGV (フランスの新幹線)でベルフォール駅、そこからTER(ローカル線)に乗り換えて2つ目のバ・エヴェット(Bas-Évette)駅。
そこに広がるのがマルソーシー池(Étang de Malsaucy)です。
この55ヘクタールの池は毎年7月最初の週末3〜4日間に渡り開催される、Eurockéennes(ユーロッケンヌ)という、フランス国内有数の野外音楽フェスティバルの会場です。




この池があるテリトワール・ド・ベルフォール県はブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方に属しますが、スイスのボンクールという町まで車で約40分、ドイツのミュールハイムまでは約1時間というインターナショナルな立地。
そんな国境近くに位置するマルソーシー池を擁するエヴェット・サルベール町は人口2000人余りの規模です。
ロックフェスティバル以外の時は静かなのかと思いきや、そうではありませんでした。




2025年の5月初頭、2日間は突然の猛暑が訪れ 最高気温は27℃を記録。
ボート遊びや水遊びができ、広い砂浜が設置され、その奥には芝生が広がり木陰もあるとなれば、憩いを求める人々が放っておくわけがありません。
家族連れ、友人同士等々あらゆる年齢層の人々がゆったりと初夏の1日を楽しんでいました。
ちなみにすぐお隣に兄弟のように広がるヴェロンヌ池とは棲み分けをしているらしく、こちらは釣りを楽しむ人、周囲をウォーキングする人が。
そして水面にはいくつかの鳥のグループがゆったりと浮かんでおり、人々の心を和ませてくれます。




ちなみに 写真を撮った翌々日の月曜日は気温が再び急降下し最低気温8℃、最高気温16℃に。
フランスの一部地域では霜がおりました。
5月は農業従事者にとって、作物を守るのに気を抜けない月なのです。
かくしてフランスの季節の変わり目は天気予報とにらめっこしてコートは必要か、下に半袖を着て脱げるようにするか等々悩む日々...。
ですがユーロッケンヌがある7月、マルソーシー池は間違いなく熱い暑い空気に包まれることでしょう。


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