アメリカで、秋が来たなと実感することのひとつに、スーパーの入り口に並ぶ菊の花と、大きなオレンジのカボチャの登場があります。

日本では、お葬式の花扱いの菊も、こちらでは、お母さんを意味する単語と同じMoms、普段使いのごくごく一般的な花です。お誕生日やバレンタインに貰う花束に普通に交じっているので、最初のころは、ちょっとびっくりするのですが、アメリカ人的感覚では、薔薇とかすみ草と変わらない、綺麗でお手軽なお花なのです。




多様な色や形の菊の鉢植えが並ぶ横には、鮮やかなオレンジの大きなカボチャが。箱の中に無造作に入れられていたり、一列に整列していたり。ディスプレイは、お店によってさまざまです。そしてこの、お店の外に出ているカボチャは、食べるためではなく、飾るためのもの。あちらこちらのお家の玄関で、大小のカボチャが置かれている風景が、初秋のアメリカの風物詩です。

飾ったカボチャは、ハロウィンの数日前に、パンプキンカービング(カボチャの中身をくりぬいて、彫ったりすること)をします。そうして作ったカボチャランタンに、ハロウィン当日はろうそくなどを入れ、玄関に置いておきます。




パンプキンカービングはとても簡単にできて楽しいのですが、カービング後のパンプキンの寿命は持って5日ほど。あまりに早くカービングをしてしまうと、ハロウィン当日を迎える前に処分してしまう羽目になるので、ご注意ください。


Copyright(C) wowneta.jp