
キプロス東部、アギア・ナパ市ソティラ地区で9月5日、「第46回全キプロス・コロカシ祭り」が開かれます。主役は、この地域で長く栽培されてきた「コロカシ」。日本でいうタロイモの仲間で、煮込みや揚げ物などに使われる身近な食材です。祭りは2年間の休止を経て復活し、地元客だけでなく観光客も含む数千人の来場が見込まれています。
■ 5ユーロで多彩なコロカシ料理を試食
会場はソティラ市営スタジアムで、午後8時から開催。入場料は5ユーロで、9月2日時点の為替では約930円です。12歳未満の子どもと障害のある人は無料。入場料には、プロの料理人やフードブロガー、菓子職人らが考案するコロカシ料理の無料試食が含まれます。
伝統的な煮込みだけでなく、現代風のアレンジや菓子なども登場する予定で、「昔からの家庭食」を新しい食べ方で見せるのが特徴です。
■ 2016年からEUのPDOに登録
ソティラ産のコロカシと小型の「プーレス」は、2016年にEUの原産地名称保護(PDO)に登録されています。産地と作り方が地域文化そのものとして認められた食材で、祭りはその知名度を高める役割も担っています。
会場では子ども向けの体験やゲームも無料で用意されるほか、地元団体の屋台では料理、飲み物、菓子などを販売。最後はギリシャの人気歌手ニコス・マクロプロスのステージで締めくくられます。
■ 郷土食を「観光の目的」に変える
タロイモの仲間という地味な食材でも、産地の歴史、料理人の工夫、音楽や家族向けイベントを組み合わせれば、地域を訪れる理由になります。
食材をただ売るのではなく、「食べて、知って、楽しむ」体験に変える。ソティラの祭りは、身近な農産物を観光資源へ育てる分かりやすい例といえそうです。
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