京劇というと、専用の劇場に行って見るといった敷居の高い印象がありますが、もう少し身近なところにもあります。
たとえば伝統的な雰囲気のレストランで、京劇の一部を演じたり一説を歌ったりということがあります。
さらには公園で演じる場合もあるということを最近知りました。
私がたまに行く公園で、人が妙に集まっているなと思ったら、京劇が始まったのです。

中国の都市には、広めで散歩や運動にちょうどいい公園がいくつもあるのが普通で、たくさんの人が思い思いの活動をしています。
そんな公園の1つで、特にステージのようにもなっていないところなのに、京劇のメイクをして演じていました。
服はそんなにきちんとしたものでない人もいましたが、通る声ですし、独特の濃いメイクなのでとても目立ちます。
ボランティア?練習?と思いましたが、しばらく経ってから座って見ている人達のところを回ってお金を集め始めました。
1人10元(165円)くらい払ってくれるようお願いしているようでしたが、きちんとした座席も出入り口も看板も無くやっているので、全員が払っているわけではないようです。
このアバウトな感じは中国らしいなと思います。

私が見たのは6-7月の数回ですが、夏の期間毎日やっているとのことでした。
毎日はちょっと多過ぎじゃないかとも思いますが、せっかくの伝統文化なので、こういう気軽な感じで多くの人が楽しめるのも悪くないのでしょう。
それにしても、中国の公園は本当ににぎやかです。


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